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Barista Training Day 2月スタッフ研修

3月10日~16日の一週間、寺町店限定でサイフォンコーヒーを提供いたします!
イベントに伴い、2月のスタッフ研修ではより理解を深めるためサイフォンの抽出と検証を行いました。

スタッフの中でも人気なサイフォンコーヒー。
実は当店バリスタの中には過去にサイフォンでコーヒーを抽出するお店での経験者が数名います。
当店のドリップコーヒーは、ペーパードリップ、エアロプレス、フレンチプレスの3種類の抽出器具からお選びいただけるスタイルです。
今回はサイフォンを、期間限定で使うことでよりお客様のお好みに合わせることができるのではないかと。そして更に楽しんでいただけるのではないかという想いがあり、このイベントを企画しました。

まず、サイフォンとは?
サイフォンは蒸気圧を使ってお湯を押し上げ、高い温度の湯とコーヒー粉を浸漬して抽出します。
アロマやフレーバーが豊かで、すっきりと綺麗な味わいが特徴です。
最初に、サイフォンの原理や抽出の仕方や手順を一つずつ説明してくださいました。

【抽出手順】
①フラスコに計量しながらお湯を入れ、沸かす。(強火)
②ロートに濾過器をセットする。
ロートのボールチェーンを真っ直ぐ垂らしながら、やや斜めにしてロートをフラスコに差し込む。
③フラスコのお湯ががボコボコと泡が出るくらい沸騰したらしっかりとロートを差し込み、湯がトがってくるのを待つ。
④コーヒー粉を入れ、第一攪拌をする。
⑤浸漬抽出する。(中火)
⑥火を消して、第二攪拌をする。
⑦下に降りてきたらロートを外す。抽出完了。

早速、2杯分の抽出から検証していきます。

【2杯分レシピ統一条件】
・使用したコーヒー:オリジナルブレンド
・湯量:340g
・粉量:21g

【検証①】
・メッシュ:EK43S使用で9.0
・第一攪拌:弱めに5〜6回
・浸漬抽出の時間:45秒
・第二攪拌:弱めに2回

【結果】
第一攪拌が弱いと、未抽出でやや渋味が出てしまいます。
メッシュを粗くし、強めに波を打つように第一攪拌してより成分をしっかりと抽出できるようにしてはどうかと仮説を立て、検証②を行いました。

【検証②】
・メッシュ:EK43S使用で9.5(ペーパードリップと同じメッシュ)
・第一攪拌:強めに5〜6回
・浸漬抽出の時間:30秒
・第二攪拌:弱めに2回

【結果】
質感が丸く、クリーンで雑味がない液体に仕上がりました!
苦味や甘味、酸味のバランスが取れているオリジナルブレンドの特徴もしっかりと現れています。

次に、検証②と同じレシピで、シングルオリジンでベストな抽出ができるか。
試してみました。
コロンビアポトシシドラ、コスタリカホワイトハニー、グアテマラゲイシャ、コロンビアエルディビソの4種類をスタッフ一人ずつ、一緒に検証しながら抽出していきます。


どのシングルオリジンもそれぞれの個性が引き出され、雑味のないクリーンなコーヒーに仕上がったので、スタッフ皆で美味しいねと喜んでテイスティングしていました。

最後に、1杯分のレシピの検証。
2杯分よりも湯量が少ない為、第一攪拌が難しく苦戦しました。
粉量やメッシュ、湯量を調整し、2杯分で抽出した時の味わいとブレがないようにと試行錯誤してレシピを考えています。
完成したレシピは、こちらです!

【1杯分レシピ】
・使用コーヒー:オリジナルブレンド/シングルオリジン
• 湯量:210g
・粉量:17 g
・メッシュ:EK43S使用でペーパードリップと同じメッシュ
・第一攪拌:強めに5〜6回
・浸漬抽出の時間:30秒
・第二攪拌:弱めに2回

抽出する一つひとつの工程も奥深く、抽出している側も観ている側も楽しませてくれるサイフォンの魅力をより知ることができました。

1週間、寺町店限定のイベントなので是非この機会に当店のサイフォンコーヒーをお楽しみいただけたら幸いです!

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