【年末年始のお知らせ】2024/12/27-2025/1/3までは発送をお休みさせていただきます。

MAGAZINE

Barista Training Day 11月スタッフ研修

11月のスタッフ研修では、「トップグレードのコーヒーのカッピング」、「コーヒー抽出レシピの見直し(エアロプレスの検証 ・2杯取りのペーパードリップのレシピ)」の大きく2項目について取り組みました。

前半に行ったカッピングでは、JBC2024(ジャパンバリスタチャンピオンシップ2024)で優勝・準優勝されたバリスタの方が使用したパナマエスメラルダ、コロンビアサルサ、コロンビアエルディビソをメインにカッピングしました。


パナマエスメラルダの特徴は、クリーンカップでロングアフター。酸や甘さがとても綺麗な印象でレモンやアップル、フラワーなどおしとやかなフレーバーコメントが沢山あがりました。
JCB2024の際、エスプレッソで使用されたコーヒーです。濃度感はありつつもクリーンで甘さの強い上品なエスプレッソが抽出されそうだと考察しました。

コロンビアサルサは苺などのベリー系フルーツ、グレープキャンディ、ヘーゼルナッツなどのコメントが、コロンビアエルディビソはメロンやマンゴーなどのパッションフルーツ、ピーチやライチなどのコメントが沢山あがりました。
コロンビアサルサとエルディビソは、JBC2024の際にミルクビバレッジで使用されたコーヒーです。
二種共アナエロビックの精製方法を使用しているので、発酵感がありつつボディ感を強く感じました。その為、ミルクと合わせるとより甘さが引き出され、エスプレッソ抽出ではまた違ったフレーバーが引き出されそうだと考察しました。

どのコーヒーも完全に冷め切ってから飲んでもフレーバーや個性が強く驚きました。
最高峰のコーヒーをカッピングできる機会は滅多に無いので、大変貴重な体験でした。

次に、エアロプレスの検証についてです。
現在の店舗で提供しているエアロプレスのレシピを見直し、より美味しいコーヒーをお客様に提供出来ないか。スタッフ皆で考察しながら検証しました。
様々なレシピを試した結果、ベストだったレシピはこちらです!

・使用したコーヒー:エチオピアゲイシャホワイトリリー
・メッシュ:EK43S使用で9.0
・湯量:200g
・粉量:13g
・湯温:93℃

①タイマーをスタートし、コーヒー粉とお湯を入れてから、5回攪拌する。
②40秒になるまでプランシャーをチャンバーに設置して待つ。
③40秒〜1分15秒の間、ゆっくりプレスし続ける。
④1分15秒で抽出完了。

本来は、コーヒー粉とお湯を入れてから5回攪拌、ゆっくりとプレスし1分程を目安に抽出完了するレシピでしたが、未抽出を防ぐ為により抽出時間を詳しく決め、スッキリとクリアな味わいになるように試行錯誤しました。
よりコーヒーのフレーバーが楽しめるようになったし、抽出時間で味が変わることを改めて知ることが出来ました。

最後に、2杯取りのペーパードリップのレシピの見直しについてです。
1杯分のドリップと比べると、味がぶれやすくレシピを調整する必要があります。
今回検証した内容はこちらです!

検証①
本来のレシピでの抽出
・使用したコーヒー:オリジナルブレンド、エチオピアゲイシャホワイトリリー
・メッシュ:EK43S使用で、一杯ドリップ時のメッシュより1.0メッシュ粗くする
(オリジナルブレンド 10.5/エチオピアゲイシャホワイトリリー 10.0)
【統一条件】
・湯量:420g
・粉量:26g
・湯温:93℃
・注湯:4投

【結果】
両方共、あっさりしていてやや未抽出気味。
もう少しボディ感や甘さが欲しい。

検証②
・使用したコーヒー:オリジナルブレンド、エチオピアゲイシャホワイトリリー
・メッシュ:EK43S使用で1杯ドリップ時と同じ(オリジナルブレンド 9.5/エチオピアゲイシャホワイトリリー 9.0)
【統一条件】
・湯量:420g
・粉量:24g
・湯温:93℃
・注湯:4投

【結果】
メッシュは一杯ドリップと同じにし、過抽出を防ぐ為に粉量を減らしました。
両方共、バランス良くしっかりとフレーバーが引き出せるようになりました。
エチオピアは、より甘さを感じるように。
オリジナルブレンドは、まろやかなコクや苦味がより感じるようになりました。

今以上に美味しいコーヒーを皆様に提供出来るようスタッフ一同、追求していきます!

 

BACK