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Barista Training Day「パナマ2025ニュークロップのカッピング」と「ハンドドリップのテスト」
6月のスタッフ研修は、「パナマ2025ニュークロップのカッピング」と「ハンドドリップのテスト」を行いました!
まず、「パナマ2025ニュークロップのカッピング」。
同日にパブリックカッピングを開催させて頂きました。
実は、その前にスタッフ間でもカッピングを行いました!
全9種類。コンペティションで使用されるようなコーヒーばかりです。
ラインナップとスタッフのコメントをまとめてみました!
*Don Benjie, Pink Bourbon, Washed PBL01
重厚感があり、丸い酸質が良い。
黒糖、かりんとうのような甘さ。スパイス感。
リンゴ、ブラックベリー、ほのかにチョコレート。
エスプレッソ抽出が相性良さそう。
* Bernardina, Geisha, Natural Extended Fermentation Lot 1555
ブレイクした時、香りが強い。フローラル、ピーチ。
ゴールドキウイ、グレープフルーツ、マスカット。ロングアフターで綺麗な酸。
スパークリングワインやベリーも感じた。
* Bernardina, Geisha, Natural Extended Fermentation Lot 46
スパイシーな香りとフレーバー。
ほんのりビター感はあった。
シロップやシナモン、ベリー、チョコレート。
* Bernardina, Geisha, Natural Extended Fermentation Lot 210
クリーンでさらりとした質感。甘さは控えめ。
爽やかですっきりとした印象で、ラムネや紅茶、レモンなど。
* Bernardina, Yellow Bourbon, Natural Extended Fermentation Lot 116
スムースで滑らかな質感。シロップのよう。
メロンやびわ、マンゴー、杏仁豆腐、マスカット、ソーダ。
ほんのりスパイスやフローラル、オレンジ。
*Bernardina, Maragogipe, Natural Extended Fermentation Lot 374
ボリュームがあり、野菜のような甘さがあった。
スイートコーンやトマトなど。
ベリーやストーンフルーツの甘さや酸味も感じる。
* Bernardina, Maragogipe, Natural Extended Fermentation Lot 250
重厚感がある。オレンジやチョコレート、ナッツ、グレープフルーツ。
冷めるとハーブや紅茶、パッションフルーツなども現れてきた。
* Aguilar Peralta, Geisha, Washed 49-03-24
爽やかでレモンティー、焼きリンゴ。
蜂蜜、フローラル、上品な中国茶、マスカットなど複雑ながらもポジティブなコメントが多かった。
* Aguilar Peralta, Pacamara, Natural 49-02-24
リンゴ、ナツメグ、紅茶、レモンやオレンジ。
様々なフレーバーがありながら、酸味のボリュームが強く出ている印象を受けた。
どのコーヒーもクオリティが高く、コメントが沢山挙がりました!
コンペティションで使用されるようなコーヒーを比較できる機会は滅多にないので、今回のカッピングはかなり貴重な経験です。
このラインナップ中の「Aguilar Peralta, Geisha, Washed 49-03-24」が、寺町店限定で販売されています!
またこちらのコーヒーを使用し、併設店のBighand bros Beer とコラボして作られたクラフトビール「Fluorite」も販売しています。
写真は、ヘッドバリスタの林とヘッドブリュワーの中村が一緒にビールを製造しているシーンです。
どちらも是非、一度ご賞味ください!
次に、「ハンドドリップのテスト」
きっかけはスタッフからの提案でした。
基礎は大切なので、改めて一度全員のハンドドリップを見直しつつ味の確認をしたい。更にクオリティを上げるアプローチが出来たら…と話してくれました。
そこでスタッフ皆には研修当日まで内緒にし、抜き打ちテストを実施してみました!
スタッフは驚き緊張しつつも、いつも通り慎重にそして丁寧に抽出を行ってくれました!
統一条件やテストを実施したスタッフのハンドドリップの特徴をまとめたものは、こちらです!
【統一条件】
・使用したコーヒー:パナマ タラマンカス
・メッシュ:EK43S使用で9.3
・使用したドリッパー:V60 メタルドリッパー
・湯量:210g
・粉量:13g
・湯温:92℃
・注湯:4投
【スタッフのハンドドリップの特徴】
全体的に大きなテイストの違いやぶれはなく、レシピ通りで適正な抽出が行えていることが分かり全員が自身の結果に安心しています。
提案したスタッフは、明日からまた自信を持って提供が出来ると言ってくれました。
若干の個性や特徴は出るので、ハンドドリップの利点でありテイスティングの比較が楽しいと話題になりました。
・Miki
軽めで優しいボディ感。フルーツのような水々しさ。バランス良く最後までゴクゴク飲めそうなイメージ。
・Akari
みかんやオレンジのフレーバーが感じやすい。ボディ感があり、最後まで明るい酸が楽しめる。
・Namiho
みかんのような酸味や黒糖のような甘さのバランスが良く、優しい質感がありながらもアフターが長い。
・Kana
フレーバーや酸味がしっかりと抽出されており、ホット体は黒糖、冷めた時はみかんを感じやすかった。
・Riku
甘さや質感がダイレクトに抽出されている。冷めても黒糖のような甘さや余韻を長く楽しむことが出来る。
・Shinji
ホット体も冷めてからもフレーバーや甘さのバランスが良く、余韻が長い。質感も綺麗で余韻やアフターの伸びも優しい。
統一感がありながらもほんの少しだけそれぞれの個性が出ていました。
どれも良さがあって美味しいと盛り上がり、充実した時間になりました!
今回の抜き打ちテストは、定期的に実施したいと意見が一致しています。
また投稿いたしますのでお楽しみに!