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CAFECペーパーフィルターの検証

ペーパードリップでは欠かせないペーパーフィルター。
CAFECの2種類のペーパーフィルターで、味わいがどれくらい変わるのか。コーヒー濃度計を使用し実際にスタッフ皆で検証しました。

まず、2種類のペーパーフィルターの特徴です。

①CAFEC
CAFECアバカペーパーフィルター

CAFECのアバカペーパーフィルターの大きな特長は「両面クレープ」。
通常ペーパーフィルターの抄紙工程だと、湿紙はヤンキードラム上で加圧されながら乾燥するため、片面のクレープが潰れ、ドラムと反対方向のクレープも引き延ばされた状態で原紙が完成します。
CAFECアバカペーパーフィルター抄紙工程だと、両面にクレープを施した湿紙を平らな状態のまま熱風で乾燥させるため、両面クレープが維持された状態で原紙が完成します。
両面クレープの絶妙な高さバランスが、ペーパーとドリッパーの間の空気層を十分に保つため、理想的なウォーターフローを実現します。

②CAFEC
中深煎用ペーパーフィルター T-90

両面にクレープを施すことにより、スピーディーな抽出を実現。クレープを伸ばした時の表面積が広いため、微粉が付着しても最後まで水流路が確保でき最後までスムーズなウォーターフローで抽出し続けることが可能。
適正湯温90℃で抽出することにより、バランスのよい、香り高いコーヒー抽出ができる。

 検証その1

統一条件

湯量︰210g
粉量︰13g
湯温︰93℃
使用したシングルオリジン:コロンビア カランボロ
メッシュ︰EK43S使用で9.1
使用したドリッパー:V60 メタルドリッパー
注油:4回に分ける

 結果

①CAFEC
CAFECアバカペーパーフィルター

・TDS:1.13
・2分17秒抽出完了
・バランスや質感が良く、マンゴーなどのフレーバーが分かりやすく感じた。
・冷めても良い甘味や酸味が残る。

②CAFEC
中深煎用ペーパーフィルター T-90

・TDS:1.19
・2分11秒抽出完了
・酸味や甘味は出ているが、少しビターでややドライに感じる。フレーバーが出ていない印象。
・TDSは標準値だが、やや過抽出気味に感じる。

まとめ

2種類共TDSは標準値だったものの、①の方がバランスが良く飲みやすい結果になりました。
②は、温度が高いと抽出効率が高くなる仮説が上がりました。
その為、CAFECが推奨している90℃の湯温だと味わいが変わるのか。
湯温だけを変えてもう一度試してみました!

検証その2

条件

湯量︰210g
粉量︰13g
湯温︰90℃
使用したシングルオリジン:コロンビア カランボロ
メッシュ︰EK43S使用で9.1
使用したドリッパー:V60 メタルドリッパー
注油:4回に分ける

結果

①CAFEC
CAFECアバカペーパーフィルター

・TDS:0.98
・2分13秒抽出完了
・一番ウォータリーで未抽出ならではの渋味がある。
・酸味が強く、甘味が少なく感じた。

 ②CAFEC

中深煎用ペーパーフィルター T-90

・TDS:1.12
・2分18秒抽出完了
・バランスが取れ、飲みやすくなった。
・酸味や甘さが出て、よりフレーバーを感じやすくなった。

まとめ

①では、湯温を下げると未抽出になりやすくウォータリーに感じやすいことが分かりました。

②では、秒数は長くなったけれど93℃の時よりもバランスが良く美味しくなりました。この結果からT-90の構造が湯温90℃でコーヒーのフレーバーをしっかり抽出出来るように設計されていることが分かりました!

 

CAFEC中深煎用ペーパーフィルター T-90は、銀閣寺店で販売しています☕️

 

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