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Barista Training Day 9月スタッフ研修
9月のスタッフ研修では、前半はビールのオフフレーバーについて。
後半は10月30日に開催される「9周年ラテアート スローダウン」についてのミーティングとカッピングを行いました。
まず前半の、ビールのオフフレーバーについてです。
オフフレーバーとは、原材料の起因や製造過程、タップの洗浄不足などで雑菌が混入して発生するビールのネガティブな味わいのことをいいます。
市販のラガービールにオフフレーバーを再現できる薬剤を混ぜ、実際に6種類のオフフレーバーを体験しました。
味わいで判断するよりも香りを軸に比較していきます。
その時の様子がこちらです!
オフフレーバーだと酸味が際立って酢のような香りがしたり、チーズや納豆などの発酵臭がしたりと、明らかに違いがあり驚きました。
スタッフでコメントを共有するとさらに硫黄や使用済みの靴下などの面白い表現も挙がりました。
バリスタは香りや味わいを言葉で表現する力が大切なのでとても勉強になり、コーヒーとビールの近しい部分の発見もありました。
また店舗での衛生管理がビールの味わいに大きく影響することを改めて体感しました。
※ビールは、寺町店とロースタリーで販売しています。
次に後半のミーティングについて。
DRIP & DROP COFFEE SUPPLYで初めてラテアートの大会を開催する為、ミーティングの時間をしっかりと取り、スタッフ皆で意見を出し合いました。
ルールやジャッジ項目に不備がないか確認する為に本番のようにタイムを測り競い合い、実際にジャッジシートを使って点数を付け、一人ひとりのラテアートを評価しました。
今後大会に出場し勝ち進みたいと希望を持っているスタッフが多いので、より自身のラテについて考え今後に生かす時間になったと思います。
そして、カッピングでは主に9周年限定で提供するパナマ ゲイシャ最高峰のジャンソンとアブー、今後販売予定のエチオピアのコーヒーを数種類カッピングしました。
パナマ ジャンソンはベストオブパナマでも常連の超名門農園です。
驚くほど透明感がありスーパークリーンカップで、ジャスミンやベリーのフレーバーをキャッチしました。
質感も素晴らしくはちみつのようなとろみがあり、上品な甘さを感じさせてくれます。
このジャンソンは最高品質ロットにしか付かないロスアルペスという名称が付いており、まさにその名にふさわしい味わいでした。
パナマ アブーはまだ歴史も浅い方ですが、近年の成長は素晴らしく既にベストオブパナマでも上位に食い込むほどです。味わいはグレープやトロピカルフルーツ、ドライフルーツなど沢山のフレーバーコメントがあがりました。
発酵によるフレーバーが特徴的ですが、パナマ ゲイシャが持つアフターテイストの伸びが印象的で、甘さの余韻がいつまでも口の中に広がります。
エチオピアでは、特に印象に残ったカラマチ農園のカーボニックマセレーションを紹介します。
カーボニックマセレーションは、二酸化炭素の量や温度などを調整することが出来る密閉タンクで嫌気性発酵させたコーヒーを指します。
通常のナチュラル製法と比較すると、質感は丸く発酵感が強かったです。
フレーバーコメントは、チェリー、グレープフルーツ、カシス、カカオニブなどが挙がりました。
プロセス違いでの比較が多かった為、フレーバーの引き出しがより増え、今後に生かすことの出来るカッピングとなりました。
お客様とスタッフに支えられて、DRIP & DROP COFFEE SUPPLYは9周年を迎えることが出来ました。
改めてありがとうございます。
引き続き、スタッフ全員で盛り上げていけるよう精進します!
※パナマジャンソンとパナマアブは、各店舗で販売しています。
※エチオピアカラマチ農園カーボニックマセレーションは、オンラインショップでもご購入頂けます。